【アメリカ米のカルローズがまずい、おいしくないと感じる人向け】美味しい食べ方をご紹介!

【アメリカ米のカルローズがまずい、おいしくないと感じる人向け】美味しい食べ方をご紹介!

2025年5月15日

「カルローズはまずい」と感じたあなたへ

〜コシヒカリとのブレンドで広がる新しいおいしさ〜

アメリカ・カリフォルニア生まれのカルローズ米は、世界各国で愛されている中粒種の米です。その汎用性の高さから、スープやサラダ、炒飯、カレーなど、幅広い料理に使える万能米として評価されています。しかし、日本の家庭でカルローズを炊いてそのまま白ごはんとして食べたとき、「なんだか味気ない」「まずいと感じる」「いつものお米と違って落ち着かない」と違和感を覚える人も少なくありません。

実はその違和感、ちょっとした工夫で解消できるのです。それが、「コシヒカリとのブレンド」です。

日本が誇る高品質米・コシヒカリと、海外で活躍するカルローズを組み合わせることで、両者の長所を活かしながら、短所を補う“ハイブリッドごはん”が生まれます。本稿では、「カルローズはまずい」と感じた方にこそ試してほしい、コシヒカリとのブレンド効果について詳しくご紹介します。


■ なぜカルローズは「まずい」と感じるのか?

カルローズ米は決して品質の悪い米ではありませんが、日本人の味覚に馴染みのある「コシヒカリ」などと比較すると、味や食感に明確な違いがあります。

主な違いと違和感の原因:

項目 コシヒカリ カルローズ
粘り 強い やや控えめ
甘み 芳醇で濃い 控えめで淡白
食感 もっちり・つややか さっぱり・軽い
香り ふんわりとした芳香 ほとんどなし

このように、カルローズは「粘りや甘み」が少なく、「さっぱり」した味わいが特徴です。そのため、「ふっくら・もっちりしたごはん」を基準にしている日本の食卓では、「物足りなさ=まずさ」と感じてしまうことがあるのです。


■ 解決策:コシヒカリとのブレンド

「だったら、いつもの日本米を混ぜて炊いてみよう」

実際に、コシヒカリとカルローズをブレンドして炊飯することで、味と食感のバランスが整い、驚くほどおいしく感じられるようになります。これは単なる「混ぜる」という行為ではなく、それぞれの品種の特性を活かした“米の調和”です。

コシヒカリが加わることで得られる効果:

  • 甘みが増して、白ごはんとしての満足感がアップ

  • 粘り気が加わることで、日本米らしいもちっとした食感に近づく

  • カルローズの軽さが加わることで、口当たりが良く、重くならない

  • 冷めてもべたつかず、弁当やおにぎりにも最適

つまり、「日本米の良さ」と「カルローズの良さ」が、お互いの短所を補うように作用し、非常にバランスの取れた食味になります。


■ 実践:ブレンド比率と炊き方

ブレンドはとても簡単。比率と水加減を少し意識するだけで、家庭の炊飯器でも失敗なくおいしく炊き上がります。

おすすめのブレンド比率(例):

コシヒカリ カルローズ おすすめ用途
7 3 白ごはん、おにぎり、和食全般
5 5 カレー、チャーハン、丼もの
3 7 ピラフ、ライスサラダ、スープごはん

最初は「7:3(コシヒカリ多め)」から試すのが安心です。徐々にカルローズの割合を増やしていくと、自分の好みにぴったりのブレンドを見つけやすくなります。

水加減のポイント:

  • 中粒のカルローズは水を吸いやすいため、炊飯時の水量はやや控えめに(通常より5~10%減らす)

  • 吸水時間は短め(15〜30分)で十分

  • 炊き上がり後はすぐにほぐすことで、べたつき防止とふんわり感が出る


■ 実際に試してみた

実際にカルローズとコシヒカリをブレンドして炊いてみました。

使うのは近所で売っていたコシヒカリ。(2kgで約2,000円)

今回はカルローズ3合:コシヒカリ1合の割合でブレンドします。

水量は少な目の方が良いという情報もありますが、今回はあえて分量通りで炊いてみます。

炊きあがりました!

まず、炊飯器を開けたときの香りが全然違います。

粒もしっかり立っていて期待大!!

いざ実食…美味い!!

日本米オンリーと比べて旨味も遜色無いし、何より粒の食感がしっかりしていてとても食べやすいです。

これなら濃い味のおかずでごまかすこともなく食事を楽しむことが出来ます。


■ 経済面でもメリットあり

カルローズは輸入米でありながら、品質に対して価格が安価で、業務用や家庭用としてコストパフォーマンスに優れています。コシヒカリ100%で炊くよりも、カルローズとのブレンドにすることで食費を抑えることができます。

  • 家庭用ブレンド米:コシヒカリ(高級)+カルローズ(お手頃)=味と価格のバランスが取れる

  • 家族の人数が多い家庭や、日々の食事でたくさん炊く人におすすめ

ブレンドは味の調整だけでなく、家計の調整にもなるというわけです。

実際に今回使ったお米の価格を5kg換算してみます。

カルローズ5kg:約4,000円

コシヒカリ2kg:約2,000円

ブレンドした場合の5kg換算:約4,300円

2025年5月16日現在、コシヒカリの5kgはそもそも手に入れにくいor売っていても5,200~5,500円程の価格なので選択肢としてはありではないでしょうか。


■ まとめ:「まずい」は「工夫次第」で「うまい」になる

カルローズ米を単体で食べたとき、慣れ親しんだコシヒカリとの違いに戸惑い、「まずい」と感じることは自然な反応です。しかし、それはカルローズの特性によるものであり、品質の問題ではありません。

コシヒカリとのブレンドというひと工夫を加えることで、味・粘り・食感・香りのバランスが整い、より“日本人好み”のごはんになります。単に「外国米だから合わない」と敬遠するのではなく、その特性を活かして自分なりの最適解を見つけることが、新しい食体験への第一歩です。

カルローズを「おいしくない」と感じたその瞬間こそ、新しいおいしさに出会うチャンスかもしれません。ぜひ一度、コシヒカリとのブレンドで、新しいごはんの可能性を試してみてください。